レコードの整理がてら、過去にリリースされている曲の録音をしていたのですが、 余りにも音が変わるので、評価テストしてみました。 いや~・・・、凄く痛い結果になりました。
良かったら、ご参考までにどうぞ。
■評価時の機材:
・フォノアンプ:業務用スタジオ・フォノアンプEQ
・針 :1) STANTON 680 2) ORTOFON Concorde Night Club 3)PICKERING 150DJ
・DAW(デジタル録音・デジタル変換・再生):1) Samplitude、 2) CUBASE
・AD/DA :RME + ワードクロック(マスタークロック)
・スピーカー :JBL(ミドル/ラージサイズ・スタジオモニター)
・電源, デジタルケーブル, アナログケーブル:カスタムメイド
※評価用レコード
・1987年UK盤(45bpm):メジャースタジオレコーディング曲
・1987年US盤(35bpm):同上
・2007年UK盤(45bpm):同上
※CDに焼くことも考えて、44.1khzでテスト。
※レコーディング前に、DAWからの出音と、直接レコードから出ている音を比較し、 DAWから出た音の劣化・音質の変化が無い事を確認済みの上、レコーディング。
■テスト結果:
・44.1k/16bitでRec:奥まった音になり、音の明暗が消えてしまう。
・44.1k/24bitでRec:奥まった音が少し取れるが、やはり明暗が無く、音が詰まった感じ。
・44.1k/32bitでRec:ボーカル、リバーブの繊細さなど、44.1k/32bitでなんとか、アナログと同等?。しかし、空間・深さが少し掛けてしまう。耳が良い人なら分かる程度。
・44.1k/16bit(配信されているデータ): 上記(16bit)のファイル同様に、音質は、まあ綺麗なのだが、空間の広がりが無い。 44.1k/16bitでレコードを録音したデータと同様、平坦な音(mp3のよう)。
■補足: 因みに、参考までに、アナログレコード再生時の、オーディオアナライザーのデータを掲載しました。 過去、mp3等のデジタルデータが主流になった時、人は20khz以上は余り聞こえないので、20khz以上は切っても大丈夫と言われていましたが、アナログレコードは、20khz以上、余裕で出てますね。だから、音の幅に余裕があり、安心して聞けるのかも知れませんね。
■最後に:
現在、441k/16bitのデータを使うことは、ごく当たり前で普通ですが(酷い場合はmp3ですが)、 これでは音から感じる感動さえも薄れてしまうな、と感じました。 今後、現状のシステムを使い、如何に音質を良くしていくかが、鍵になるのかも知れませんね。
後日、時間が有る時にでも、DAW内でのデジタル変換時のテスト、 CDに焼いた場合の音質の評価テストなどもしてみたいと思います。 お客さんから、音で対価を貰っている以上、もっと音に対して、拘りを持たなければと思います。 個人的にも、非常に勉強になりました。
-Hiro